平和の礎となる家族の重要性を訴える
「PEACE ROAD 2021 in Japan 岩手」が8月1日、同県盛岡市の数カ所を結んで行われました(主催:同実行委員会、後援:岩手県平和大使協議会)。午前8時、県議会議員、市議会議員、地元の大学生など8人のライダーが出発点となる岩手県庁前を出発。ライダーらは世界で頻発する紛争や諸問題の解決を祈るとともに、ピースロード運動のテーマの一つである日本と韓国の友好などを呼びかけながら、盛岡城跡公園の外周を縦走。ゴールとなる岩手県公会堂の前では、地元の平和大使をはじめ多くのサポーターがライダーを出迎えました。
その後、同公会堂でライダーを迎える歓迎式典が行われ、地元の平和大使ら約70人が参加しました。最初に、同実行委員会の長内広文実行委員長(岩手県平和大使協議会共同議長)があいさつし、「今回の自転車縦走を通して、ピースロード運動に参加する世界の人々の平和への思いを岩手でもしっかりと感じた。今後、UPFが掲げる平和ビジョンの実現に向け、地元に根を下ろした平和大使運動をさらに活発に推進していこう」と訴えかけました。
続いて、同中央実行委員会の水野達夫実行委員長(元駐ネパール大使)が「世界につながる家族の絆―非婚晩婚化を防ぐ起死回生の諸策」をテーマに講演。水野委員長は現在の日本社会が抱える結婚や出産、家族に関する諸問題について、「婚姻件数と離婚率の推移」や「産婦人科医師数の年次推移」などの統計データを示しながら、深刻な非婚化・晩婚化の現状を説明しました。
そして、その解決策として、妊婦が安心して出産できる医療的、法的な整備を進めるとともに、親子や孫など家族関係を重視し、健全な家庭づくりの推進を強調しました。
最後に参加ライダー代表2人が登壇し、多文化交流の促進や東アジア、世界平和の実現などを謳った「ピースメッセージ」を力強く宣誓しました。
参加者からは「水野先生の講演は詳しいデータと経験に基づいていて、とても参考になった。岩手県でも深刻な人口減少問題を抱えていて、先生の提言を参考したい」などの感想が聞かれました。