青年たちが自転車で韓国縦断 世界平和への願いをつなぐ
8月6日から12日までの7日間、韓国の釜プサン山からDMZ(非武装地帯)までを自転車で縦断するイベント「PEACEROAD(ピースロード)inKOREA」が開催された。参加したのは、地元韓国をはじめ、日本、イラン、フィリピンなどから集った国際色豊かな25人の青年たち。日本からは、在韓日本人を含む11人のライダーが参加した。
ピースロードは、世界平和と日韓友好を訴えるために、2013年に日本の若者たちの手で始まった草の根プロジェクト。世界を道でつなぎ平和を実現しようという「国際ハイウェイ構想」(1981年提唱)の理念を受け継いでおり、12年目を迎えた現在では、日本国内だけでなく120カ国以上に活動が広がっている。
7日間にわたる道のりでは、数々のドラマが生まれた。
初日、出発地点の釜山で行われた壮行会には多くの市民が集まり、ライダーたちに温かい声援を送った。2日目には釜山から巨コジェド済島へ渡り、風光明媚なサイクリングロードを快走。3日目には、ライダー泣かせと言われる朴パクジン津峠の急坂に挑んだ。距離1.2km、傾斜12%の厳しい道のりを、ライダーたちは互いに励まし合いながら乗り越え、頂上で健闘をたたえ合った。4日目には、ルート最難関とされる全長6kmの梨イファリョン花嶺を走破。山頂では、仲間だけでなく地元の市民も応援に駆けつけ、地域と共に世界平和を願う感動的なひとときとなった。
約1週間にわたる韓国ピースロード。平和を実現したいという同じ志で集まった青年たちは、共に汗を流す中で国籍を超えた絆を育み、日程が終わる頃には別れを惜しむほどの固い友情で結ばれていた。
朝鮮戦争の勃発から75年、今なお朝鮮半島には休戦の時が流れている。このような状況の中、平和をひたむきに願う若者たちの姿は、沿道の人々に大きな感動を呼び起こした。
彼らの力強いペダルの一漕ぎ一漕ぎが、より平和な世界へと未来を動かす一歩となることが期待される。
韓国ピースロードの様子はこちらから↓

